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導入企業に聞く!グローバル人材育成のためのGlobalEnglish 日経版の研修事例

グローバルビジネスでは、人を動かす英語力が必要です

世界の主要自動車メーカーにオートマチック・トランスミッションを提供するグローバル企業アイシン・エィ・ダブリュ。業務では日常的に英語を使うという同社で求められている、国際ビジネスで活躍できる人材とはどんなものなのか。執行役員の東昭光さんに聞いた。

アイシンエイダブリュー 執行役員 営業本部副本部長 東 昭光さん

アイシン・エィ・ダブリュ
執行役員 営業本部副本部長
東 昭光さん

名古屋にほど近い三河安城に本社を構えるアイシン・エィ・ダブリュ(以下、アイシンAW)は、自動車の基幹部品であるオートマチック・トランスミッション(AT)やカーナビゲーションシステムの国際的メーカーだ。中でもAT では世界一のシェアを誇り、トヨタをはじめ、フォルクスワーゲン、BMW、GM、フォードなど世界の主要自動車メーカーに製品を提供している。

2013年4月の年度初め、同社の川本睦社長は「グループ協業でグローバルに活躍できる多様な人材の育成に取り組む」という会社方針を打ち出した。

その背景には同社の積極的なグローバル戦略があるという。「人口が減少していく中、今後、日本国内の自動車市場の大きな伸びは期待できません。そこでアイシンAWでは、2000 年頃から海外展開する戦略を本格的に取ってきました。それ が今、ようやく実を結んできたところです」と語るのは執行役員で営業本部副本部長の東昭光さんだ。同社の主力製品であるAT の直接輸出は以前は2 ~ 3 割程度だったが、この4、5 年で海外メーカーへの提供が急激に増え、現在は4 ~ 5 割に伸びている。 AT は売り込みから採用、製品化まで数年のスパンで取りかかる一大プロジェクトだ。採用が決まった後には、製品の納入やサポートなど、顧客との密接な付き合いが始まる。「最新技術と関わるという製品の特質上、売り込みは営業と技術が一体となって行います。かつて技術者には英語が苦手な人が多かったのですが、それではお客様に製品の良さが伝わりません。長年の教育の結果、今では技術者も英語が話せる人が多くなりました」。

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積極的な海外戦略を担う人材育成に力を注ぐ

営業本部はアイシンAWのグローバル化の先頭を切る部署であり、プレゼンテーション力、交渉力、英語力など様々な能力が必要とされる。「海外の自動車メーカーに新しい技術を盛り込んだ製品を提案し、他社との競争をくぐり抜け採用していただく。利害関係のある相手とのコミュニケーションですから、そこで必要とされる英語力は高度なものになります。社員の英語力は今はまだ十分とは言い切れませんが、海外にアイシンAWの製品を売り込んでいくために、とにかく頑張っているところです」と東さん。

営業や技術の部門では顧客メーカーとのメールや電話でのやり取りが日常的に行われている。電話会議を行ったり、頻繁に直接顧客の本社を訪問しての交渉が必要になる。海外拠点のスタッフとの連絡、世界各地にある顧客の生産拠点との連絡など、英語を使った業務は多岐にわたる。

もちろん海外出張や海外拠点への駐在などもある。最近では中国の生産拠点が増えたため、工場を管理する人材、さらには現場で指導にあたる人材も必要となってきた。つまりアイシンAWのほとんど全部門が海外と関わり、業務に何かしらの英語が必要となってきているのである。

こうした状況の中、「グローバル人材」について東さんはこう語る。「一般的な意味では、異なる文化や価値観を持つ人たちとコミュニケーションし、意見を伝えていける人材のことだと思います。私はさらに一歩踏み込んで、“英語を使って人に影響を与えることのできる人”が、アイシンAWにとってのグローバル人材だと考えます」。

アイシンAWでは新規プロジェクトの一号機が出荷される際に、顧客を招き工場の現場で「ラインオフセレモニー」を開く。顧客の国の言葉と日本語で「お客様のためにいいものを作っていきます」と書かれたプラカードを掲げ、2カ国語で大声で宣言する。毎回、現場の作業者が客先の言語を調べ、さらに発音も事前に練習するのだ。このセレモニーがスウェーデンやドイツ、フランスといった各国の顧客に、強い感動を呼ぶという。

「現場の人たちがこれほどまでにモチベーション高くものづくりをしている工場は、欧米にはありません。アイシンAWの価値はものづくりへの情熱にあると思っています。その源泉は現場にあるということが、作業者たちの言葉からお客様に深く伝わっていくのです」と東さんは強調する。

自社の価値を伝えていくためには、ツールとして英語が必要となる。「まずは自分たちの価値を知り、その上で海外の相手に分かりやすく伝える力、つまり英語力が必要になります」。

ビジネス英語力強化に向けGlobalEnglish 日経版を採用した理由

アイシンAWのグローバル戦略を推進するため、東さんの統括下にある第一グローバル営業部では、2013年4月に「グローバル人材育成計画」を立案した。グローバルに活躍できる人材に必要な能力として「論理的思考力」「伝える力」「相手の立場や文化を理解する力」などの項目を立てている。この中で「伝える力」の1 要素である英語力を高める学習ツールとしては、GlobalEnglish 日経版の1年コースが採用された。13年8月からスタートし、現在では部内の14人が受講している。

GlobalEnglish 日経版を採用した理由として東さんは、「ビジネスで使う英語が学べる」ことを挙げる。「最近の多くの英語教材は話すことと聞くことに重点を置いている印象があります。しかし実際の業務では書く、読むといったスキルも重要になります。その点GlobalEnglish 日経版は、4つのスキルを1つの教材でまんべんなく学べるのがいいですね」。

また東さんは、「GlobalEnglish 日経版ではFinancial Times や日本経済新聞の英文記事など、質の高い英文に触れられることも、採用のポイントとなりました」と語る。

このほか、世界各国の講師や受講者と直接交流できる点も高く評価している、と東さん。「アイシンAWの海外業務は、英語のネイティブではない人と話す機会がとても多いのです。GlobalEnglish 日経版なら様々な国や文化背景の人たちと交流し、彼ら・彼女らの英語や考え方に触れる経験ができるので、とてもよいことだと思います」

GlobalEnglish日経版の受講状況と学習計画

GlobalEnglish 日経版の受講者は、社内の希望者の中から、英語力と面接で選抜した。面接では「英語力を高めてさらに高いレベルの仕事がしたい」「海外駐在したい」と、希望者それぞれが夢を熱く語った。

受講者の学習時間や課題の修了数などの進捗具合は、管理職がモニタリングしている。GlobalEnglish 日経版には0から10までの11レベルが設定されており、受講の前にレベル分けテストを受けることで、適切なレベルから学習を始められる。アイシンAWの目標は、受講者全員が1年後までに3レベルアップすることだ。

第1グローバル営業部におけるGlobalEnglish 日経版の学習日程

また、アイシンAW独自の学習日程も作成した(右図を参照)。1 年間を3 つのフェーズに分け、独自の学習成果測定を行い、修了時には英語でプレゼンを行う予定だ。

今回の取材では、実際にGlobalEnglish 日経版を受講しているアイシンAW営業本部の社員3人にも話を聞いた(ページ下部を参照)。ある受講者は停滞していたTOEICのスコアが上がり、別の受講者は教材の「メールテンプレート」を参考にメールの英文作成をしたところ、先輩から「英語表現がうまくなった」と褒められたという。

ドイツ人顧客と国際電話で話しているときに、GlobalEnglish 日経版の「異文化情報」で読んだ現地の名産品について話したら、すぐに打ち解けることができたという受講者もいる。

「英語は一朝一夕に身につくものではありません。GlobalEnglish 日経版をきっかけにして、各自が高いモチベーションを維持しながら英語学習に取り組んでくれることを期待します。あとはOJT で先輩や上司から教わる中で、着実に実力を上げていってもらいたいですね」

「明確な目的のもとに、利害関係のある相手とコミュニケーションするのがビジネス英語です。そのためには、相手を動かして我々が思っている方向に物事を進めていく英語力が必要になります。語彙や表現の知識だけでなく、文章の組み立て方や内容などの総合力が重要になるので、相手の共感を得て、説得することができる英語力を身につけてほしいです」と東さんは言う。

今後さらに本格的にグローバル戦略を進めていくというアイシンAW。若い社員たちにはどんどん海外に出て活躍してほしいと東さんは願っている。

「私も米国駐在時に体験したのですが、海外に行くと、日本のものづくりのレベルの高さなど、私たちの持っている強みや優れたところが見えてきます。その価値をさらに高めて、世界の人にどんどん発信していってほしいですね」。

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GlobalEnglish 日経版の受講者の声

アイシンエイダブリュー 執行役員 営業本部副本部長 東 昭光さん

アイシンAWの受講者アンケートでは、GlobalEnglish 日経版のクラウド型イーラーニングならではの学習時間と場所についての柔軟性や海外の受講生と一緒に英会話レッスンができる点が特に評価されているようだ。
GlobalEnglish 日経版の受講を希望し、学習を進めている営業本部の3人。レベル分けテストの点数がもっとも高い岡田さん、業務ですぐに学習した結果を実践している徳尾さん、学習時間がもっとも長い曽田さんに、英語学習の取り組みや目標について聞いた。

営業本部 第1グローバル営業部 第1営業グループ 岡田奈々さん

case 1
営業本部 第1グローバル営業部
第1営業グループ
岡田奈々さん

【担当業務】海外の顧客からの入金管理や出荷の確認。メールでの連絡が中心。

平日はボキャブラリのアクティビティを着実にこなし、ほかの学習は週末に集中してやります。「会話の練習」では自分で話した英語を聞き、かつ発音を直してもらえるので勉強になります。今後は会話力を伸ばし、仕事でお客様と表現豊かに話せるステップに進みたいです。

営業本部 第1グローバル営業部 第3営業グループ 徳尾拓也さん

case 2
営業本部 第1グローバル営業部
第3営業グループ
徳尾拓也さん

【担当業務】ATの納入、価格交渉担当。本社を訪問した顧客と直接交渉するなど。

1週間で1課題クリアを目標に、毎朝出社したらすぐに勉強します。海外拠点のスタッフとの連絡時に、その日学んだ英語をなるべく使うように心掛けています。電話会議で言いたいことが瞬時に言えるようになりたい。いずれは大きな交渉が任されるようになりたいです。

営業本部 第1グローバル営業部 第2営業グループ 曽田多美さん

case 3
営業本部 第1グローバル営業部
第2営業グループ
曽田多美さん

【担当業務】ATの納期調整を担当。欧州の拠点スタッフとは毎日電話連絡。

平日を中心に学習しています。週1回の英会話レッスンは中国、台湾、スペインなど、様々な国の受講生と話せて刺激なります。表現のバリエーションを増やし、より細やかにお客様と接したいですね。お客様に受講前より「うまくなったね」と言われるのが目標です。

東 昭光さん
Akimitsu Azuma

1984年の入社以来、主力製品であるオートマティック・トランスミッションの営業として欧米自動車メーカーを担当。5年間の北米駐在を経て、2008年に第1グローバル営業部部長に就任。2013年6月より現職。

アイシン・エィ・ダブリュ
http://www.aisin-aw.co.jp/

1969年設立。自動車の基幹部品であるオートマチック・トランスミッション(AT)やカーナビゲーションシステムなどを開発・生産。欧米や中国に販売、生産拠点があり、従業員数は連結で22134人(2013年3月末)。2012年度の連結の売上高は9751億円というグローバル企業。世界の大手自動車メーカー各社に提供しているATの2012年度の販売台数は638万台に達し、世界ナンバー1のシェアを誇る。